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地球規模の課題に新たな解決策を

21世紀の人類が直面する最重要の危機要因として、地球温暖化とともに生物多様性の喪失が世界中で懸念されています。どちらの課題も、20世紀末から科学者たちが盛んに警鐘を鳴らしてきましたが、刻一刻と状況が切迫しつつあるという共通認識が、急速に私たちの社会で拡がってきています。


地球温暖化対策としての脱炭素の取り組みは、「問題の社会的認識」の段階から「政治・経済面を含むリスク評価」を経て、「目標達成に向けた全方位的な取り組みの実装」の段階へと進展しています。生物多様性喪失の危機についても、こうした発展段階を経た動きで世界各国が連携しつつあります。地球上の生態系を回復させていく「ネイチャー・ポジティブ」社会の実現に向けて、取り組みを拡大していくことが望まれています。

"Decarbonization"

ー脱炭素社会ー

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"Biodiversity crisis"

ー生物多様性の危機ー

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多様な生物たちは、食糧生産・健康・防災・環境浄化・資源循環・心理的充足といった面において、私たちの生活を支えています。しかし、40億年近くもの時を経て地球上で進化してきた生物たちの機能が、現在、地球上から急速に失われつつあります。


こうした生物多様性の危機について国際社会における共通認識が構築された現在、社会・経済活動に伴うリスクを評価することが必須となってきています。その次のステップとして、具体的な科学技術的解決策が開発されるとともに、迅速に社会実装される必要があります。


サンリット・シードリングスは、広範な科学領域の技術を融合することで生物多様性が秘める機能を解明し、情報と実技術の両面から、持続可能型の産業を設計していきます。これまで光の当たっていなかった生物機能を活用した資源循環型技術を農業および環境分野に提供することで、「生物多様性を活かした産業活動」と「生物多様性が結果として保全されるしくみ」が成立する地球社会を目指していきます。

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世界経済フォーラム第17回

​グローバルリスク報告書2022年版より

​私たちのミッション

1.地球上の生態系・生物多様性・資源循環を客観的に把握する
2.人類が直面せざるを得ない中長期的課題から、バックキャストで科学的解決手段を構築する
3.その具体的技術が経済的なインセンティブとともに社会実装される動きを加速する

複数の科学領域を融合した新たな技術による課題解決
-生態学 × ゲノム科学 × ネットワーク科学の融合-

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野外調査から地球上の生物多様性と生態系の構造を俯瞰する生態学、生物機能をDNA情報から読み解くゲノム科学、ビッグデータを基にシステム全体の構造を解き明かすネットワーク科学。


この3つの領域を基盤とした統合的な科学アプローチで、地球規模の課題を解決する新しい戦略と技術を提供し、持続可能な産業の実装や新規事業開発をサポートしていきます。

当社の取り組み

生態系再生

放置林再生
生物多様性戦略
荒地の緑化
湿地再生

健康・医療

腸内細菌

創薬

野外学習

食品・醸造

養殖

農作物

発酵食

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次世代農業

食の多様性
持続可能農業
アグロフォレストリー
土壌改善

エネルギー・環境

ビジネス

グリーンインフラ

再生エネルギー+保全

水質浄化・活性汚泥

従来の農業および生物工学では、個々の生物種の性質や機能に着目した利用法が模索されてきました。しかし、単独で生きる生物はいません。それぞれの生物種のゲノムには、多種との関わり合いを通じて進化してきた性質が刻まれています。そのため、生態系レベルの状態を把握することが、生物がもたらしてくれる機能を最大化し、順応的に管理していくための一番の近道になります。
 

DNA分析技術が発展した現代、生物種に関する膨大なデータを取得できるようになってきました。私たちはゲノム科学や情報科学の技術を統合した上で、生物種どうしの複雑な関係性をネットワークとして読み解き、生態系のシステムとしての振る舞いをデータベース化しています。


生物多様性と生態系を読み解くこの新たな技術群は、広範な産業分野において経済活動の持続可能性を高めていくと期待されます。例えば、これまで「ブラックボックス」とされてきた土壌生物叢の動態を分析すれば、対象とする農地の病害発生リスクや、微生物によって作物に肥料が供給されるポテンシャルを評価することができます。また、土壌生態系内で中核的な役割を果たす共生微生物種を特定し、資源化することで、肥料利用効率の高い農地へと誘導することができると期待されます。


こうした、「生態系の全体像を俯瞰する」技術は、養殖システムの管理や劣化した自然生態系の再生、都市緑地の設計、創薬リソースの探索といった領域に水平展開することで、生物多様性の機能を活かした持続可能型産業の裾野を拡げていきます。生物多様性が経済活動の根幹で注目される社会を実現することで、健全な生態系が引き継がれていく地球の将来を目指していきます。

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